贈り物に添えるひとこと集
【贈り物を手渡しするときの定番のひとこと】
「心ばかりの品ですが、どうぞお受け取り下さい」
「ささやかな品ですが、どうぞお納めください」
相手の方に遠慮せず受け取っていただけるよう、品物に対して謙虚な表現を添えてお渡しします。
「つまらないものですが…」という表現が有名ですが、「つまらないものを渡す」と解釈されてしまい、謙遜したつもりが失礼になってしまうこともあります。また、渡す立場としても、心を込めて選んだ品物を「つまらないもの」と表現するのは悲しいものです。そのような事情から、ネガティブな意味合いを持つ直接的な言葉は避けられています。
感謝を込めた贈り物をするときには
「ありがとうございました。感謝の気持ちです」
「ほんのお礼の気持ちですので、お受け取り下さい」
お礼の贈り物をするときは、ストレートに気持ちを表現します。「いつも良くしていただいているので」「先日は大変お世話になりましたので」など、贈り物に込めた気持ちをしっかりと伝えると、相手の方も受け取りやすいでしょう。
これから交流していく相手に贈り物をするときには
「ごあいさつのしるしとして」
「お近づきのしるしです」
これからお世話になる相手や、親交を深めたい相手に贈り物をする際のひとことです。出会って間もなかったり、交流の少ない相手への贈り物は、遠慮されがちです。そんなときにはこのひとことを添えて、気持ち良く受け取っていただける雰囲気を作ります。
お祝いの贈り物をするときには
「おめでとうございます。お祝いの気持ちです」
「お祝いのしるしですので」
ご結婚やご出産などのお祝いで贈り物をするときのひとことです。まずは「おめでとうございます」と気持ちを伝えます。贈り物を差し出して、相手が遠慮して断る素振りを見せたら「お祝いのしるしですので」とお祝いの気持ちを笑顔で伝えましょう。「せっかくのお気持ちなら」と相手の心も和み、スマートにお渡しできるでしょう。
食べ物を贈るときには
「お口に合いますかどうか」
「お口に合えばいいのですが」
菓子折りなど食べ物を持参したときのひとことです。食の好みは人それぞれですので、相手の好みを尊重する気持ちを伝えます。品物をお渡しする際に、「お口に合えばいいのですが」と添えて差し出します。
相手の好物を贈るときには
「お好きだと伺ったもので」
相手の好みを調べたうえで、贈り物をするときのひとことです。相手に喜んでもらいたいという気遣いを伝えます。相手の方も、自分のために選んでくれた物だと感じることで、より嬉しく、受け取りやすくなるでしょう
お菓子や果物など、量のあるものを贈るときには
「珍しくもありませんが、どうぞお子様(ご家族)へ」
「どうぞみなさまで」
たくさんあるものを贈る場合や、子供に好まれるものを贈る場合のひとことです。お裾分けをするときなどにも使えます。
相手に遠慮させない気遣いのために
「たくさんいただいたので、お裾分けです」
「実家から送ってきたものですが」
特別に用意して贈るものではない場合、素直にそう伝えれば相手の方は過度に遠慮せず受け取れます。また、こちらの謙虚な気持ちを伝えられます。
贈り物には相手を想う気持ちが込められているものです。その気持ちを、お渡しする場面で言葉でも伝えること。なにより笑顔でお渡しすることで、お互いにとってより気持ちの良い贈り物となるでしょう。